「わっ・・わわっ!」

「・・・・・・。」

「あぁーっ、だめっ、やだっ・・!」

「・・・・・・。」

「やっ・・・あー!死んだっ・・!」

「さっきから何してんの。」

「え、ゲーム。」



久々のオフ。
俺と彼女のは2人きりの時間を満喫するはずだったのに。
は友達から借りたゲームに夢中だった。



「・・どうしたの?何か元気ないねぇ?」

「?」

「つまんないの?」



お前の所為だよ、馬鹿。
なんて言いたくなる気持ちを抑えて、別に、と端的に返した。



「うぅーんっ、あたしも飽きちゃったなぁ。」



なんて自分勝手なんだ。ったく。
散々放ったらかしにしておいて、つまんなくなったから俺の傍に来るなんて。



「やっぱり、にーやの隣は落ち着くなぁ・・。」

「・・そーか?」



なんて良いながらの肩を抱いている俺もどうかと思うけど。



「新弥は寂しがり屋だね。」

「違ぇから。」

「違くないよ。それに、甘えんぼさん。」

「違ぇって。・・なんかそれじゃ俺、すげぇ格好悪ぃじゃん。」

「んー?格好良いよ、にーやだもん。」

「何だそれ。」



そう言って笑いあう。
あぁ、やっぱ俺たちはこんなほのぼのとした日常が好きなのかも。



「これからさ、どっか行こっか?」

「おー、どこ?」

「公園、とか?」

「なんか定番だな、それ。」

「良いでしょー、普通が一番だもん。」



スッと立ち上がって、は玄関へ向った。
俺もそれを追うように玄関へ向う。



「わぁー、暑いね外。」

「うわ、暑っ!」

「こんな暑いのに今日はすごい人いっぱいだねぇ。」

「あー、週末だしなー。」

「ね、手、つなご?」

「・・は?」

「はぐれちゃうでしょっ、ほらっ、」



なんて言いながら俺の手を掴んだの横顔がほんのり赤くなっていて。
そんながどうしようもなく愛しくて、思わず抱きしめたくなった。(やべ、落ち着け、俺。)
手をぎゅ、と握ると、は吃驚した様子で振り返り、にこっと笑顔になって、さらに強く握り返してきた。






僕の恋愛幸福論
こんな些細な事で喜び合える今の関係が、一番好き。